「こってり」ラーメンとは? 家系ラーメン vs 天下一品
家系ラーメン vs 天下一品
「こってり」ラーメンとは?
いきなりブログ開設の趣旨とそれますが
本日はラーメンについて書きます。
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ブログ主は町田市で生まれ町田育ちだが、ひとたび外界へ出ると、ときどき人と意思疎通が図れないことがあり、常々困ってきた。
「こってりした家系ラーメンが好きです。」
「ああ、こってりなら、天下一品とかね」
「???」
あとでわかるのだが、これは明らかにミスコミュニケーションである。「こってり」について、双方明らかに違うイメージを持っている。
今回は、このミスコミュニケーションについて掘り下げた個人的知見をまとめてみる。
ラーメン選びの際の、いやラーメン談義の際の、参考になれば幸いだ。
※それぞれのラーメンについては、既にweb上に興味深い記事がたくさんあるので、
ここでは特に「家vs天下一品」の「こってり」についてだけ書きます。
■土地柄
ラーメンに縁はあっても天下一品にはとんと縁がなかった。その理由を考えてみる。
まず店の分布だろう。GoogleMap先生に「ラーメン 家」「天下一品」と聞いてみる。
!!!この分布の違い!!!
これを見れば、町田市、いや、多摩川以南、丹沢以東で長く生活していて天下一品に遭遇する機会の少なさがわかるだろう。
しかしテレビCM等されているため、全国的には天下一品の方が有名なのかもしれない。
ちなみにこの比較は、個人商店の位置と特定のスーパーの位置を比較しているようなものなので、数が勢力を示しているわけではない。
あくまで地図上の分布の目安である。
(しかしなぜ天下一品はこんなに京浜東北線ねらいなのか...)
■こってりの定義
さて肝心の味である。
どうやらお互い「こってりラーメン」と称され自他共に認識があるようだ。
□家系ラーメン
稲田堤の武蔵家
(きっと町田市民にとっては(たぶん))食べ慣れた味である。多くの家系ファンがそうすると思うが、麺は硬めで注文するのが良い。中盤からおろしニンニク、酢を足す、ご飯にはゴマとしょうが、が好みだが、トッピングの楽しみ方は人それぞれ違うようだ。
これまで渡り歩いてきたのは、町田家、横浜家、武蔵家、せい家、介一家、大桜などなどであるが、恥ずかしながら、吉村家をまだ口にしたことがない。(聞くたび相当混んでるというので足が伸びず・・・)
家系について詳しくはこちらで概要がわかる。
http://www.h3.dion.ne.jp/~raumen/danna/iekei.htm
□天下一品
昔一度食べ、あまり記憶に残らず、心の中に放置していた天下一品。なんというか、舌触りが粉っぽいという印象があった気がする。
昔、ベッキーがおねがいランキングでチーズやら牛乳やらエナジードリンクやらいろいろ入れて、うまい!とか、さすがにラーメンに失礼w とか言ってたな・・・。
このたび、ラーメンが心に引き起こす現象を明らかにすべく、再チャレンジ。
蒲田店
!?
これは・・・、「こってり」じゃない、ドロドロ野菜シチューのようでないか!!
そしてなんと店内に、
『栄養価が高く低カロリーとなっております』と自信満々の表示!
なんてこった!カロリーが低いなんて、ましてや自ら宣言するなんて、ラーメンにあらず!!
いったい何と比較して"低"カロリーなんだ!というツッコミはあるけど、家系ラーメンが染み付いた体には間違いなくこれはパンチがなく優しいラーメンなのである。
これを食べ過ぎてお腹を下す気がしない。
(当方、家系ラーメンが大好きながら、動物性脂肪を摂り過ぎると死んでしまう過敏性腸症候群である)
ここで、「こってり」という言葉による悲しいミスコミュニケーションを避けるため、あえて個人的に、
天下一品を優しいドロドロラーメンと定義付けたい。
家系ラーメンは、やみつき豚骨臭ギトギトラーメンと言うべきであろう。
(そして、ギトギトがくせになり、進む人は、二郎系へと進出するのであろう。こうなると、もはや、喰う者と喰わせる者との、闘いである)
■総括
ラーメン大国日本。
残念ながら、世のすべてのラーメンを食べることはできない。
子供の頃から何ラーメンに馴染んできたか、によって、
その人の「こってり」という言葉の意味の、感覚にズレがあることを心に留めておこう。
□友達をなくさないために・・・
関東に暮らして間もない友人が「ラーメン食べたい」とつぶやいた場合、いきなり家系ラーメンへ連れて行くとたぶん嫌われます。
ご注意下さい。
□おまけ
京都出身の友人が、しばらく家系ラーメンにカルチャーショックを受けていましたが、
工夫して食べているうちに、酢を入れるうまさに目覚めたと言い始めました。
そんな、豚脂+お酢が好きな人には、揚州商人の黒酢ラーメンがおすすめです。
以上、家系ラーメンと天下一品の差に見る「こってり」の違い
でした。
おいしいラーメンライフを!